Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
次に保君の目は洞穴の天井を見上げました。
「アラッ!」
保君は思わず叫びました。その天井に、何だか宝石のようにピカピカ光ったものが、一つ、二つ、三つ……、数えてみると二十以上も見えるのです。
「一郎君、哲雄君、ちょっと起きてごらんよ。何だかピカピカ光っているよ」
力をこめて、二人をゆり起しました。
「エ、どうしたの?」
一郎君も哲雄君も、夢からさめたように、びっくりして起きあがりました。
「あれだよ。ホラ、あんなに光っている」
三人は、何度も目をこすりながら、その小さな光るものを見つめていましたが、やがて、哲雄君が、大きな声で叫びだしました。
「ア、星だ。あれは空に光っている星だよ。星が見えるんだよ。星だ、星だ!」
言われてみると、いかにもそれは星にちがいありませんでした。保君は洞穴の中だとばかり思っていたので、その遠い遠い空の星が、すぐ頭の上の岩の天井で光っているように感ちがいしていたのです。
星が見えるからには、もう洞窟の中ではありません。筏はいつの間にか、恐しい地底の闇の国をぬけ出していたのです。
「ワー、助かった。僕たちは助ったんだよ。神様が助けて下さったんだよ」