Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
日本にいる時、映画で見た野蛮国の猛獣狩のありさまなどが、マザマザと目に浮かんで来るのです。
森といっても、海岸に近いところは一面の椰子の林で、その向こうがズーッと山のように高くなり、その山全体が名も知れぬ大木の森で覆われているのです。
「ねえ、大丈夫だろうか。あの森の中には、何か変なものがいやしないだろうか」
チャメ公の保君も、あたりのただならぬけはいに、いつもの元気はありません。青い顔をして、ヒソヒソとささやくように言うのです。
「でも、どこかで水をさがさなきゃ、もうがまんが出来ないよ。あの森の中には川か泉があるかも知れない。それに、何か果物がなっているかも知れないぜ。勇気を出して、森の方へ行ってみようじゃないか」
一郎君はそういって、先へ立って椰子の林の方へ歩きはじめました。保君も哲雄君も、のどのかわく苦しさにはかえられませんので、気味が悪いけれど、そのあとにつづきます。それを見ますと、犬はにわかにはやりたって、いきなり三人を駈けぬけ、向こうの林の中へひじょうな勢で飛びこんで行きました。
三人はそれを見て、思わず立ちどまりました。今にも林の中から、けたたましい犬の声が聞えて来るのではないか、そして、なにか恐しい動物に追われて逃げ帰って来るのではないかと思われたからです。