Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
先生やお友達にももうあえないのです。それも一月や二月ではありません。ロビンソンは三十五年も島から外へ出られなかったではありませんか。三十五年といえば三人の少年が青年になり、大人になり、今のお父さまよりもっと年よりになってしまうわけです。その長い長い間、ただ三人きりで、世界中の誰もしらない淋しい島で暮らさなければならないのです。
それでもロビンソンはおしまいには本国へ帰れたからよかったのですが、もしここが近くを船も通らないような無人島だとすれば、三人は生きているうちに、日本へ帰れるかどうかさえ、わからないわけです。
三人の少年の前から、とつぜん人間の住んでいる世界が消えてなくなったのです。世界には、たくさんの人間がにぎやかに暮らしているのに、その人達に今の身の上を知らせることも、助けをもとめることも出来ないのです。まるでまったく別の世界へ……そうですね、たとえば月の世界へ流しものにされたのも同様ではありませんか。
三人はそれを考えると、何ともいえない淋しい気持になりました。淋しいよりもこわいのです。何ともいえない、心の底が寒くなるような恐しさです。