Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme

Aozora Bunko

「じゃ、この船日本の船なんだね」

「そうとも。日本の船とも」

水夫長と名のる男は、目を細くして、いやに力を入れて答えました。

「これからどこへ行くの?」

「南洋だよ。南洋貿易をやっているのさ」

「ねえ、小父さん、この船の中も、やっぱり普通の汽船みたいになっているの?」

「ウン、まあそうだがね。しかし、ちっとは変ったところもあるよ。なにしろ今時めずらしい三檣スクーナーだからな。君たちが聞いたこともないような妙なものも、いくらかあろうっていうもんだ」

それを聞きますと、三人はもうたまらなくなって来ました。

「ねえ、小父さん、僕たちに船の中を見せてくれない? ちょっとでいいんだから、ねえ、小父さん」

「ワハハハハハハ、そう来るだろうと思ったよ。ウン、よしよし、見せてやるよ。じゃ、君たち、小父さんのあとからついて来な」

船の横腹に、四角な船艙の入口がひらいていて、桟橋から厚い渡板がかけてあります。水夫長は先に立って、その渡板を渡り、薄暗い船の中へ入って行くのです。三少年は、フワフワ動く渡板をふんで、そのあとにつづきました。

せまい急な階段をのぼって、上甲板に出て、あちこちと、めずらしい道具などを見せてあるいたあとで、水夫長は三人をつれて、又別のせまい階段をおり、小さな船室に入りました。