Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
そうすれば、僕たちは助かるじゃないか」
「ウン、それはいい考えだね。この海を汽船が通るかどうかわからないけど、万一通った時に、気づかないで行きすぎてしまったら、残念だからね」
哲雄君が大人らしい口調で賛成しました。
「僕もさんせい。それに、僕たちはこの島の王様なのに、国旗がなくっちゃおかしいからね」
保君は保君らしい意見をはきましたが、ふと気づいたように、
「だって、国旗っていえば、日の丸なんだろう。こんな真白なテーブル掛じゃ変じゃないか」
「むろん、日の丸をかくのさ」
「絵の具は?」
「オヤ、君は忘れたのかい。難破船から赤インキの壺を持って来たじゃないか」
「ア、そうか。でも、筆がないぜ」
「筆はつくるのさ」
一郎君はそういって、手製の筆のつくり方を説明しました。それは筆ぐらいの太さの木の枝を切って、その先をナイフでメチャメチャに切りさいた上、そこを石でたたいて、刷毛のようにする方法です。
一休みしたあとで、一郎君が木の枝を切って来て、その手製の筆をつくりあげました。描き役は手先の器用な哲雄君です。まずテーブル掛を手頃の国旗の大きさに切って、その真中にありたけの赤インキを使って、みごとに日の丸をかきあげました。