Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme

Aozora Bunko

二匹とも逃げ出せないように、足をくくった紐のはしが、テーブルの下にむすびつけてあるわけです。

そして、三人と三匹とは、パンの木の実や、椰子の実や、鹿の肉や、お魚や、鸚鵡のためには特別に木の実の御馳走などもそろっていて、それをみんながおいしそうにパクつくのです。そういうの時には、少年達は葡萄酒を少しずつ飲むことにしていましたが、三人はその葡萄酒のコップを、たがいにカチカチとうちあわせて、やまと島の国民の健康を祝い、今後のしあわせをいのるのでした。

「僕達はもう、ちっともさびしくないねえ。こんなに大ぜい、なかまが出来たんだもの」

「そうだね。けど、どっかの汽船が、この島のそばを通りかかって、あの日の丸の国旗を見つけて、助けに来てくれれば、なおいいんだがねえ」

「ハハハハハ……、慾ばってらあ。そんなうまいわけには行かないよ。一月の間毎日海を見ているんだけど、船の煙さえ見えないじゃないか。もう船のことなんか、あきらめた方がいいよ。僕達はこんなりっぱな島の持主になったんだもの、ちっとも悲しいことなんかないじゃないか」

「でも、なんだか変だねえ」

「何がさ?」

「あんまり平和すぎると思うんだよ。