Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 197.228 Zeichen · 394 Bildschirme
いやもっと、元気いっぱいで、いつも騒々しく賑やかなのは、小姓組であった。
ここには。
福島市松がいる。加藤虎之助がいる。仙石権兵衛がいる。芋の子やら雀の子やら分らないのがまだ沢山いる。
よく喧嘩があった。たれも止めないのでいい気になってやる。大きな福島市松などが、よく鼻血を出して、鼻の穴に紙で栓をかってあるいているのが見かけられたりする。
どうした?
とも誰も訊かない。
かれらはよい侍になるのが目的なので、侍のみがいるこの城中に起居していることは、すでに学寮にいる学生も同じだった。いいこと悪いことみんな真似する。取捨分別はおのずから知るに任せてある。
中でこの頃、急に大人しくなったのは虎之助である。同輩の茄子や芋が何をして遊んでいようと、
「われ関せず」
というような顔して、午まで側仕えをすますと、書物をかかえて、さっさと城下へ出て行ってしまう。
「あいつすこし生意気になったぞ。この頃、書物などかかえこんで」
とかく、いじめられるが、この頃は、前のようにかんかんに怒って来ない。にやにやして、いつもすうと行ってしまう。
市松も、彼と性が合わないので、