Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 197.228 Zeichen · 394 Bildschirme
「いや、城持とはなりましたが、まだ金持とはなりませんから、身軽口軽は相かわらずです。蜂須賀の宅でお目にかかった頃より見て、これでもすこしは大人らしくなったでしょうか」
「いや、少しも、お変りはない。――羽柴どのもお若いが、織田どのの御中堅は、ほとんどみな壮年、御築城の壮観といい、そこに立たれている幕将方の意気といい、旭日の勢いとは、これをいうかと、最前から見恍れておりました」
「安国寺は、毛利輝元どのの御寄進でしょうが――毛利殿こそは西国の重鎮、かつ大国、富強の程度でも、人材でも、わが織田家の比ではありますまい」
恵瓊は、そういう話に触れたがらないように、天守閣の結構を賞めたり、城地の絶景を称えたりしていたが、やがて秀吉から、
「長浜も、ここからは、すぐ北の岸です。それがしの乗船もありますから、ふた夜泊りで、お遊びに参られぬか。――きょうは自分もお暇をいただいて、一度、長浜へ立ち帰るつもりですから」
と、誘われると、急に、それを別れの機にして、
「いや、いずれまた、いつかお訪ねしましょう。蜂須賀村の小六どのに――いや当時は彦右衛門といってあなたの幕下におられる由――あの仁にも、よろしくお告げくだされ」