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Japanische Klassiker mit Furigana

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あかいろうそく

新美南吉童話集

新美 南吉

Lesen Sie 新美南吉童話集 (あかいろうそく) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.131 Zeichen · 96 Bildschirme

Aozora Bunko

と答えたのである。木之助は戸惑いして、もぞもぞしていると、場なれた松次郎が、びっくりするほど大きな声で、明けましてお芽出とうといいながら、鼓をぽぽんと二つ続け様にうってその場をとり繕ってくれた。その婆さんは銭箱から一銭銅貨を出してくれた。木之助は胡弓を鳴らすのをやめて、それを受け取り袂へ入れた。

表に出ると松次郎が木之助のことを笑って言った。

「馬鹿だなあ。黙ってはいってきゃええだ」

それからは木之助はうまくやることが出来た。大抵の家では一銭くれた。五厘をくれる人もあった。中には、青く錆びた穴あき銭を惜しそうにくれる人もあった。二銭銅貨をうけとったときには木之助は、それが馬鹿に重いような気がした。しっかりと掌に握っていて外に出るとそーっと開いて松次郎に見せた。二人は顔を見合わせほほえんだ。

もうお午を少しすぎた。木之助の袂はずしんずしんと横腹にぶつかるほど重くなった。草鞋ばきの足にはうっすら白い砂埃もつもった。朝から大分の道のりを歩いたので腹が空いていたが、弁当を使う場所がなかなか見つからなかった。もう少しゆくと空地があったから行こうと松次郎が言うので、ついて行って見るとそこには木の香も新しい立派な家が立っていたりした。