Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme

Aozora Bunko

それでいまだにお猿のおしりには毛がなくなって、蟹の手足には毛が生えているのだそうです。

狐と獅子

むかし、日本の狐がシナに渡って、あちらのけだものたちの仲間に入ってくらしていました。

ある時、けだものたちが、大ぜい森の中に集まって、めいめいかってなじまん話をはじめました。するとみんなの話を聞いていた獅子が、さもさもうるさいというような顔をして、

「だれがなんといったって、世界中でおれの威勢にかなう者はあるまい。おれが一声うなれば、十里四方の家に地震が起こって、鍋釜に残らずひびがいってしまう。」

といいました。

すると、虎が負けない気になって、

「なんの、おれが一走り走れば、千里のやぶも一飛びだ。くやしがっても、おれの足にかなうものはあるまい。」

といいました。

その時、日本の狐も、負けない気になって、

「どうして、からだこそ小さくっても、君たちに負けるものか。」

といばっていいました。

すると、獅子がおこって、

「生意気をいうな。ちっぽけな国に生まれた小狐のくせに。よし、そこにじっとしていろ。一つおれがうなってみせてやるから。きさまのちっぽけな体なんか、ひとちぢみにちぢんで、ごみのように吹ッ飛んでしまうぞ。