Japanische Klassiker mit Furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme
」
といって、さっそく競争の支度にかかりました。やがて一、二、三のかけ声で、虎と狐は駆け出したと思うと、狐はひょいとうしろから虎の背中に、のっかってしまいました。虎はそんなことは知りませんから、むやみに駆けるわ、駆けるわ、千里のやぶもほんとうに一ッ飛びで飛んで行ってしまいますと、さすがに体中大汗になっていました。するとそれよりも先に狐は、ひょいと虎の背中から、飛び降りて、二三間前の方で、
「おいで、おいで。」
をしていました。それで虎も勝負に負けました。
狐は大いばりで獅子の首を背負って、日本に帰って来ました。これが、今でも、お祭りの時にかぶる獅子頭だということです。
蛙とみみず
むかし、むかし、大昔、神さまが大ぜいの鳥や、虫やけだものを集めて、てんでんが毎日食べて、命をつないでいくものをきめておやりになりました。何万という生き物が、ぞろぞろ神さまの所へ集まって来て、めいめい、おいい渡しを受けました。その中で、蛇は、いちばんおなかをすかしきっていて、ひょろひょろしていましたから、だれよりもおくれて、みんなのあとからのたりのたりはって行きました。