Japanische Klassiker mit Furigana
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かきのきのあるいえ
柿の木のある家
壺井 栄
Lesen Sie 柿の木のある家 (かきのきのあるいえ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 32 Bildschirme
それを考えついたのが三太郎おじさんなのです。あるとき、洋一はそのことをフミエにききました。
「ねえちゃんは、どう思う?」
するとフミエは、大したことでもなさそうに、
「三太郎おじさんちなら、やってもいいと思うわ。」
あっさりいったので、洋一は急にはらが立ってきて、フミエをなぐりつけたくなりました。フミエだけは味方だと思っていたのに、これでは反対は自分ひとりだと思うと、フミエがにくらしくてなりませんでした。そう思ったとたんに、ふと、赤ん坊の生れるばん、フミエと百円のかけをしたことに気がつきました。洋一はそれをいって、
「さあ、ゆびきりしたんじゃないか。百円おくれよ。いや、二人だから二百円だよ。」
「さあ、たった今、二百円おくれ。」
するとフミエもまけていません。
「いやよ。ふたごのことなんか、ゆびきりしないわ。一人なら百円あげるけど、ふたごだからあげないわよ。」
「だって、男だったじゃないか。」
二人のけんかは、納戸のおかあさんにきこえたらしく、おかあさんは、はっはっと笑い出し、
「まあまあ、お前さんたち百円かい。ずいぶんやすい赤ん坊だね。」
と、赤ん坊に話しかけるのが聞えました。