Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しょくぶつき

植物記

牧野 富太郎

Lesen Sie 植物記 (しょくぶつき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 165.848 Zeichen · 327 Bildschirme

Aozora Bunko

元来この二つの竹はかの孟宗竹と同様元と支那の産であるが、それが昔渡り来って今は全く日本産の様になり誰れでも我が邦のものだと思っています。

竹の稈は真直ですからこれが君子の心だといわれています。またかく真直な上に多くの節が層なっていますのでこれを婦人の貴い貞節に喩られています。松は豪壮勇偉な男子、竹は貞節ある淑徳な女子、これは誠に相応しい双璧ではありますまいか。また竹は勢よく割れるものであるから人間たるものの気性も当さにそうあるべきものだとそれに比較せられます。

竹の稈には節がある上に中が空洞で筒になっています。それゆえ風に抵抗してもとても強く容易に折れません。アノ雪の竹を見てもそれが分りましょう。この姿がまた反撥ある精神にも合致しています。

竹の強い事はその鞭根でも分ります。昔は地震が揺ると竹藪へ逃げ込んだといいます。そこには竹の鞭根が縦横に交錯して地割れがせず避難処として安全だといわれています。「竹に雀はしなよく止る」と謡われます。アノ敏捷な雀とサラリとした瀟洒な姿の竹とは好い取り合せでしょう。そしてまたその意気なものの表象としては「竹になりたや紫竹の竹に、本は尺八、中は笛、末はそもじの筆の軸」