Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物記 (しょくぶつき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 165.848 Zeichen · 327 Bildschirme
私は矢田部教授の無情な仕打ちに憤懣し、しかる上は矢田部を向うへ廻してこれに対抗し大いに我が著書を進捗さすべしと決意し、そこで始めて多数の新種植物へ学名を付け欧文の記載を添え続々とこれを書中に載せ、上の日本植物志図篇を続刊した。当時私の感じでは今仮りにこれを相撲に喩うればそれは丁度大関と褌担ぎの様なもの、すなわち矢田部は大関、私は褌担ぎでその取組みは甚だ面白く真に対抗し甲斐があるので大いにヤルべしという事になり、そこは私は土佐の生れ丈けあって、その鼻息がすこぶる荒らかった。一方では杉浦重剛先生または菊池大麓先生など、それは矢田部が怪からんと大いに孤立せる私に同情を寄せられ、殊にその頃発行になっていた亜細亜と言う雑誌へ杉浦先生の意を承けて大いに私のために書いて声援して下さった。
丁度その時である。イッソ私は、私をよく識ってくれている日本植物研究者のマキシモヴィッチ氏の許に行かんと企て、これを露国の同氏に紹介した。同氏も大変喜んでくれたのであったが、その刹那同氏は不幸にも流感で歿したので、私は遂にその行を果さなかったが、その時に「所感」と題して私の作った拙い詩があるからオ目に掛けます。