Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物記 (しょくぶつき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 165.848 Zeichen · 327 Bildschirme
花は美麗な紫色で外側の大きな三片は萼でそれが花弁状を呈し、その間に上に立っている狭い三片が真正の花弁である。萼片の柄の内側に一の雄蕊があるからつまり雄蕊は一花に三つある訳だ。そしてその葯は白色で外方に向って開裂し花粉を吐くのである。中央に一花柱があって三つに分れ、その枝は萼片の上に倚り添うて葯を覆いその末端に二裂片があってその外方基部の処に柱頭がある。この花は虫媒花であるから昆虫によって媒助せられ雄花の花粉を虫が柱頭へ着けてくれる。そして子房は花の下に在っていわゆる下位子房を成し、花後に果実と成り遂にそれが開裂して種子を放出し、枯れた実は依然として立っている。カキツバタは紫花品が普通であるが、またシロカキツバタという白花品もあれば、またワシノオと呼ぶ白地へ紫の斑入り品もある。そして本種は同属中で最もゆかしい優雅な風情を持っていて、その点は全く同属中他品の及ぶ所ではない。さればこそ昔から歌や俳句などで決してこれを見逃していないのはもっともな事だと思われる。
今カキツバタの語原を討尋して見ると、これはその根元は「書き付け花」から来たものだといわれる。