Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物記 (しょくぶつき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 165.848 Zeichen · 327 Bildschirme
「第六図 葉頭及び葉底」のキャプション付きの図
第六図 葉頭及び葉底
ハスの葉の表面へ雨などの水滴が落ちて来ても、少しもその表面は湿いませぬ。その水は恰も水銀の如く光を放って遂に葉面より転げ落ちます。かくの如くその表面は少しも湿わず、かつその水滴は珠玉の如く光を放つのはいかなる訳かといいますと、これはその葉の表面に細微なる刺状の突起(表皮の細胞の一方上になってる方が突き揚がって居る)が沢山あり、仮令水滴がその表面に堕ち来てもその小突起の間に空気があるので、水をして葉体に膠着せしめないからであります。またその水滴に光りのあるのは、その水滴が件の空気の触接している表面が恰も鏡の如く強く光線を反射するからであります。サトイモの葉の表面もまたこれと同様、その表面に細突起があってその表面に堕ちる水滴を同じく珠玉の如く見せるのであります。この浄き水の白ら玉を左の如く詠じたるものがある。
濁りある水より出てゝ水よりも浄き蓮の露のしら玉
ハスの葉には、一種の香気があります。物ずきな人は時に飯にこの香気を移して楽しんで居ます。夜間ハスの生えている池辺を逍遥すればこの香気が忽ち鼻を撲ち来りて頗る爽快を覚えます。