Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

Lesen Sie 楽聖物語 (がくせいものがたり) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 193.667 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

ワグナーの伝記を瞥見するといたいけな少年時代から、天下を敵として闘かった中年期、功成り名遂げた晩年に至るまでそれは一篇血紅の奮闘史であり、獅子の魂のあがきであり、あらゆる荊棘を踏みしだいて進む巨人の姿である。古今の音楽史上、おそらくワグナーほど戦闘的な作曲家はなかったであろう。

オペラ「妖精」を作ったころから、ワグナーの音楽家生活は始まった。一八三三年二十歳にしてヴェルツベルクの劇場の声楽教師となり、ケーニヒスベルクの指揮者となり、続いてリガの指揮者となり、六年間小都会の劇場に職を求めて、人生の辛労の種々相を嘗め尽した。

二十三歳の時、美しい女優ミンナと結婚したが、その結婚はワグナーにとっても、ミンナにとっても決して幸福なものではなかった。ミンナは美し過ぎ浅薄に過ぎて、ワグナーの貧しい生活にふさわしくないばかりではなく、幾度か破綻の危機を経た中年以後の夫婦生活に入っても、ワグナーの天才と芸術に対する理解を欠き、夫ワグナーを煩雑な我慢の出来ない生活に押し込めようとしたのである。もっとも二人の生活の最後の破綻については、ワグナーの態度も甚だ公明ではなく、その点は充分非難されるべきであったと思うが、二人を破局に導いた最初の原因は妻が夫を埋解せず、その天職に同情し得なかったことに由来すると言って差しつかえはない