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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶそうせるしがい

武装せる市街

黒島 伝治

Lesen Sie 武装せる市街 (ぶそうせるしがい) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.959 Zeichen · 234 Bildschirme

Aozora Bunko

完全な炊事道具が揃っていない。

「お湯だよ! おい、お湯だよ!」

「お湯どころか、米を洗う水さえなくって困っとるんだ。」「チェッ! 飯がツマってのどを通らねえぞ、おいらをくたばらす気か。」

「くたばらすも、ヘッタくれもあったもんかい!」

「チャンコロは、お湯を売ってるね。薬罐一杯、イガズル――。」

見て来た福井が話をした。

「イガズルって、なんぼだい?」

「そら、支那の一銭銅貨のようなやつ一ツさ、あれがイガズルだ。二厘五毛か、そこらだろう。」

「お湯を売る――けちくさい商売があるもんだなア。」

訓練所出の、上品ぶりたい倉矢が仰山げに笑った。

高取は、一方の壁の傍で苦り切っていた。ボロ/\剥げて落ちるような壁だ。製麺工場の玉田が、何故そんな面をしているのか訊ねた。

「貴様、仕事がツライから癪に障っているんか? 虫食ったような顔をしやがって。」

「そんなこっちゃないよ。あいつらが、仕様がねえ奴等なんだ。あの、衣笠や松下などのゴマすり連中め。」と、高取は、むッつり云った。「あんな奴等が多いから、支那人は、マッ裸にひきむかれるどころか、肝臓のキモまで掴み取られるんだ。」

「あいつらか、うむ。