Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶそうせるしがい
武装せる市街
黒島 伝治
Lesen Sie 武装せる市街 (ぶそうせるしがい) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.959 Zeichen · 234 Bildschirme
女工も素裸体にせられた。
くさい工人は、キリストのように、柱にくくりつけられた。そして工人たちの底の平ぺったい汚れた支那靴が、しきりに宙を苦しげに踏んばっていた。
伝単は、恐らく猿飛佐助でもが持ちこんだものだろう。誰の仕業だか、あきていやになるまで探しても分らなかった。
兵士たちの殴られた頬は、まだ、ぴりぴりはしっていた。こんな場合、いつも真先に睨まれる高取は、頭に角のようなコブが出来ていた。ごったかえしたあとを掃除して、寝についた。油を搾られたにもかかわらず、彼等は、腹の中から、おかしい。笑いたくてたまらないものが、こみ上げて来て、なかなか眠れなかった。笑いを吹き出してしまって静まったかと思うと、また、一人が、「ふふふふッふ。」と、吹き出してくる。「両側から反革命の戦線を切り崩せ!」
誰れの仕業か分らないことも、えらい人がすっかり仮面をぬいで慌て出してしまったことも、犯人が決して兵士たち自身でないことも、彼等を明るく愉快にした。高取は、幾度となく、毛布をかむって、眠ろうとした。が、誰れかの言葉がすぐ彼の気を散らした。又、子供らしい笑いが洞窟のような宿舎に響き渡る。