Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶそうせるしがい
武装せる市街
黒島 伝治
Lesen Sie 武装せる市街 (ぶそうせるしがい) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.959 Zeichen · 234 Bildschirme
彼は、マッチ工場を馘になった。
一郎は、どこで、どう失われたか、皆目分らなかった。恐らく支那人にツマミ殺されたのだろう。彼は、それを残念がった。トシ子によく似た子供を失ってしまった。それが惜しかった。しかし、また一方、殺されたなら殺されたっていゝとも思った。
だが、ある日である。
彼は、以前の住居の十王殿附近をブラ/\歩いていた。破壊のあとはまだ恢復していなかった。街は、一層きたなく、ホコリッぽかった。支那人が生大根の尻ッポをかじっていた。
「呀! ※(「(皎のつくり-亠)/多」、第4水準2-80-13)呀!」
ふと、彼の足もとへ近づいて来る者があった。汚い支那服を着た子供だった。頭は支那の子供のように前髪と、ビンチョを置いて剃られていた。
「※(「(皎のつくり-亠)/多」、第4水準2-80-13)呀! ※(「(皎のつくり-亠)/多」、第4水準2-80-13)呀!」
よち/\とその子供は、遊んでいるほかの子供の仲間から離れて歩いてきた。
見ると、それが一郎だった。
馬貫之の細君が、辻の枝が裂けたアカシヤのところに立っていた。彼は、思わず、子供を抱きあげた。