Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
閣下のメンタル・テスト
と、安達君は淀みがない。
「感心ね。ガンカモアモガグ……」
「アオカゴヅメです」
「あら、私、濁るから言えませんのね」
「然うでしょう。濁るのは間違っています」
「して見ると閣下はナカ/\の曲者よ。態と間違えて引っかけたんですわ。奥さんも奥さんね」
と大谷夫人は口惜しがった。
閣下のメンタル・テスト
日曜の朝、安達君は村上君と保険医の襲うところとなった。約束をして忘れていたのだった。否応なしに診査を受けた。健康状態申分なく、医者に褒められた。
「会社では斯ういうのを歓迎するんだ。三千円ぐらいにして置こうか?」
と村上君は冗談に託けて気を引いた。
「駄目だよ」
「それじゃ二千円」
「約束通り千円さ」
「仕方がない。負けて置く。二三日中に又来るから、その時払込を頼むよ」
「二十五日過ぎにしてくれ給え」
「よし/\。都合によっては猶太人払いでも宜い」
「猶太人というと?」
「半年払いだ、一年払いの方が徳だけれど、半年で死ぬかも知れない。猶太人はその辺まで考えるから、半年払いにする」
「僕も猶太人で行こう」
「死ぬ心配はないけれど、その方が楽だ」
「うむ。半年払いにして、二十五日過ぎに来てくれ給え」