Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
爆弾の使者
重大事件の報告を持って来るという電話がかゝったから、待っていたのだった。実は佳子さんは暮から正月へかけての病臥中御見舞を受けたけれど、全快後まだ御礼に行って居なかったものだから、
「別に御催促申上げたのじゃございませんのよ。無論お貸になっていますけれど」
と早速思い知らせた。香川さんは貸借の勘定がやかましい。お互の訪問の回数を手帳につけて置く。
「もう悉皆お宜しくて?」
「はあ。お蔭さまで。上ろう/\と思いながら、つい/\失礼申上げました」
「もうそんなにお言訳を仰有らなくても宜いのよ。これで私が三つお貸してあることさえお分りになって下されば」
「まあ/\。私、そんなにお借りしているんでしょうか?」
「狡いわ。嘘とお思いなら、今度お出になった時、帳簿を御覧に入れましょう」
「それには及びません。精々お返し申上げます。今日を入れて三つ?」
「今日を入れゝば四つよ」
「あらまあ! 私、何ぼ何でも、そんなに御無沙汰申上げた覚えはありませんわ」
「いゝえ、御縁談以来私の方からばかり伺っていますわ。一度お出下すった丈けよ」
「二度伺いましたわ」
「一度は私が留守でしたから、勘定に入れてありませんの」