Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme

Aozora Bunko

罪亡しの罪作り

罪亡しの罪作り

安達君は早速小宮君のところへ駈けつけたが、瀬戸君が来ていたのに驚いた。落伍以来初めて顔を合せたのだった。

「やあ。これは/\」

と正直者の安達君は何となく具合が悪かった。しかし瀬戸君は例によって図太い。

「相変らず馬鹿なことをやっているのかい?」

と強気に出た。

「うむ」

「好い加減にして目を覚ましたら宜かろう?」

「乗りかけた舟で仕方がない」

「形勢は何うだ?」

「余り香しくない」

「九分一分と初めから見ている。吉川君のものだ」

「自分は何うしたんだ?」

と流石の安達君も腹が立った。

「おい/\。安達君」

と小宮君が呼びかけた。

「失敬々々」

「主人にロク/\挨拶もしないで」

「土佐犬が吠えるからさ。失敬した。時に重大事件ってのは何だい?」

「僕と瀬戸君の方寸で君の運命が定るんだ。瀬戸君と喧嘩をしちゃ駄目だよ」

「ふうむ」

「その後の形勢は何うだ?」

「何うも面白くない」

「しかし今晩は特別だってじゃないか?」

「それは僕だって稀には出し抜くさ」

「調子が好いと言って、奥さんが喜んでいたぜ」

「実はこの三四日少し盛り返したようだけれど、君に安心されると困る。矢っ張り形勢不利の積りで策を繞らせてくれ給え」