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Japanische Klassiker mit Furigana

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きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme

Aozora Bunko

「君も舐められたろう?」

「僕は初めから覚悟をしていた。何うせ入るんだからね。君の分まで埋め合せをやったよ。もう君のところは攻めるなと言って置いた」

「感心だね」

「それで宜いんだ。この間のは冗談だから」

「君は幾ら入った?」

「五千円」

「ふうむ」

と安達君は少し気の毒になった。この間のは冗談だと相手が言っているのに、此方の冗談は本当になってしまったらしい。

それから吉川君は先晩の話に移って瀬戸君の攻撃を始めた。閣下に会ったのか何うか、自分の問題には一向触れなかった。安達君はもし吉川君が威張るようなら及第、悄げているようなら落第と推定する積りだったが、何方ともつかなかったから、

「何うだい? 君の方は」

と直接に訊いて見る外仕方がなかった。

「未だあのまゝさ」

「面会で資格を定めるんだってじゃないか?」

「よく知っているね?」

「蛇の道は蛇だよ」

「メンタル・テストがあるって話だから、首を長くして待っているんだけれど」

「何とか言って、もう済んでいるんだろう?」

「いや、一向音沙汰なしだ。実は今朝あたりの積りで当てにしていたら、悉皆忘れていた保険屋がやって来やがった。世の中は具合が悪く出来ているよ」