Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
三人いると思うと、佳子さんだって出悪いよ」
「うむ。佳子さんに定めて貰おう」
「それが宜い。僕は分らず屋とはもう交渉を断つ」
折から吉川君は腕時計に見入って、
「チェッ」
と舌鼓を鳴らした。
「君だって困るだろう? 立場が間違っているんだ」
「いや、僕も辛抱較べをしたいんだけれど、生憎のことに今朝は約束がある」
「誰だい?」
「拠ろない人だ」
「態を見やがれ」
と安達君は聊か溜飲を下げた。
「失敬する。もう時間だ」
と吉川君は急いで立って行ってしまった。
安達君と瀬戸君はそのまゝ応接室で待ち続けた。しかし佳子さんは姿を見せなかった。瀬戸君が一寸廊下へ出て、
「閣下は?」
と女中に訊いて見た。まさかお嬢さまはとも言えなかった。閣下は来客中だとのことだった。もうお昼に近かった。
「これは悉皆吉川君に気を利かされてしまったよ」
「何故?」
「今日は紹介式丈けだ」
「成程」
「帰ろう」
「馬鹿を見た」
と二人は早速退出した。奥さんが玄関へ見送ってくれた。主人が来客中で失礼申上げましたという申訳だった。安達君は門のところで瀬戸君に別れた。いつもと違って、誘う勇気もなかった。
早速の行動
「安達さん。