Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
僕はもう吉川君のところへも寄らないで帰る。勝負のつくまでは何方にも会わないことにしよう」
「恐ろしく堅いんだね」
「そこを若子さんにも認めて貰っているんだ」
「又始める」
「ハッハヽヽ」
「僕は実は君に発表するのを恐れていたんだ。君は何方かというと僕達よりも瀬戸君と関係が深いから」
「深いよりも古いんだ。それ丈けに奴の性格が分っている。実はこの間議論をして癪に障っているんだ」
「ふうむ」
「今も言った通り、瀬戸君は学校の成績が人生全般の尺度だ。点数で人間の値打を定めている。御承知の通り、僕は四人の中で一番ビリだ。学校でも点数で甲乙をつけて、お前は今度は仮及だなんて言うんだから、瀬戸君に馬鹿にされても黙っていたけれど、社会へ出た今日はもう承知出来ない」
「成程」
「この間、僕のところは支配人初め皆小店員上りだと言ったら、それじゃ駄目じゃないかって、頭ごなしさ。点数で定めるくらいだから、学校を出ていない人間は存在さえ認めない。しかし僕は考えが違う。大いにやったんだよ」
「成程」
「学校ってものがなかった時代を考えて見ろと言ってやった。秀吉は何処の大学を卒業したかと言ってやった」