Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
この間お見えになって、天下の大勢を滔々と論じていらっしゃいました」
「はあ」
「迚も綺麗なお方でいらっしゃいますってね。三人がかりで御競争をなさるくらいですから、無論並一通りじゃございませんでしょうけれど」
「気象の勝った人ですから、僕なんか覚束ないんです」
「清二郎も以前はお仲間だったんじゃございません?」
「そんなことは絶対にありません」
「私、早速訊いて見ましたの」
「無論否定なすったでしょう?」
「はあ。肯定なんかすれば承知しませんわ」
「大丈夫です。小宮君は真面目一方でした」
「何とも分りませんわ」
「僕や吉川君とは違っていました。それに狸穴組といっても、始終一緒じゃなかったんですから」
「然う申して弁解していました」
「人格者を気取っている瀬戸君あたりよりも、小宮君の方が余っ程人格者です」
「その瀬戸さんが落伍したと仰有って、吉川さんは迚も痛快がっていらっしゃいましたわ」
「知っていたんですか?」
「はあ。態御報告にいらっしゃいましたの」
「はゝあ。矢っ張り機敏ですな。あの男は」
安達君は首を傾げて考え込んだ。四五日前に来て話したとすると、事件そのものはその直前としても、一週間前に起っている。