Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
「認めています。つい冗談を申上げたんですから、もう御機嫌を直して戴きます」
「私、真面目なお話の中に大谷夫人のことなんか仰有られると心持が悪くなりますわ」
「済みません。以来慎みます」
「何ういう御相談?」
「これから年末年頭で少時身体が楽になりますから、この機会を利用して、一気呵成に事を決したいと思うんですが、何んなものでしょう?」
「それは私も考えています。形勢がお宜しいにしても、長引いている中に何んな邪魔が入らないとも限りませんから、急ぐに越したことはございません」
「ついては訪問日に出掛けて行って御機嫌を取る丈けじゃ手ぬるいです。そんなことなら先方でもやっているんですから、いつまでも果しがありません」
「何うなさいますの? それなら」
「そこが仲人の腕でしょう」
「まあ。強制的ね」
「二人を誘って銀座へクリスマス市を見にお出掛けになるとか、元旦を利用して二人をお招きになるとか、頭の働く人なら、策が幾らもあるんですから」
「まあ/\」
「要するに、二人が手を握り合う機会を提供して戴きます」
「俊彦さん、それは御依頼? それとも御要求?」
「何方だか分りませんが、何分宜しく。