Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
というような問答がいつの間にか修養論に移っていた。何か精神修養をおやりですかと訊かれたから、やっている方が好いと思って、昨今習字をやっていると答えた。実は大谷さんが年来やっている。ナカ/\の天狗だ。安達君は或晩字が拙くて困ると零したら、指導してやると言われて、退っ引きならず、一週間ばかり前から始めたのだった。
「書をやるとは若い人に似合わない心掛ですな。あれは精神が落ちついて、好い修養になりましょう」
「修養よりも必要があるんです。迚も拙いんですから」
「何うせこの頃の人は皆ペンを使いますから、筆を持たせると形がつきません。お互っこですけれど、字の特別に巧いのは何となく奥床しいものです」
「ペンで間に合う積りでいましたが、筆を用いなければならないこともあるんです。この間は大いに感じました。それが発憤の動機になっています」
「何ういうことですか?」
「同僚が結婚したんです。皆で贈物をしたら、お礼状が来ました。筆で奉書に書いてあるんです。課長を筆頭に三十人ばかり連名ですから、一丈もありました。それが張り出しになりましたが、字が迚も拙いんです。皆寄って群って、悪口を言っているんです。