Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
性が悪い。二人で謀ったのだ。忌々しい。取消してやろうか? 然うだ。先方が元来瞞してかゝったのだから、此方も信義を守る責任がない。今からでも手紙で断れば間に合う。と考えたが、村上君が喜び勇んで帰って行ったと思うと、それも可哀そうだ。吉川君も入る。友達は扶け合わなければいけない。まして村上君は応援団長として手柄がある。まあ仕方がない。保険には何うせ入るんだ。早晩槍玉に上るのだから、友達に功名をさせてやる。と安達君は改めて自分自身を勧誘していた。
間もなくお昼だった。食卓はいつも主人夫婦と一緒だが、大谷さんは姿を見せなかった。
「御主人は?」
と安達君が訊いた。
「本店の重役さんのところへ伺いましたの」
「はゝあ」
「ゴルフを勧められて、今日は見学の為めお供ですって」
と奥さんは、大谷さんの信用を誇りとしている。何とか言うと、直ぐに本店の重役さんだ。
「ゴルフは面白いそうですね」
「安達さんもお始めになっちゃ如何?」
「迚も/\、五十五円じゃ」
と安達君は箸を取りながら首を縮めた。
「あなた、それがいけませんのよ。主人も申していました」
「何ですか?」
「直ぐに月給のことを仰有るから」