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Japanische Klassiker mit Furigana

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きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme

Aozora Bunko

これは大谷氏の家庭を見ても分り申候。御両親に於ても何卒御同意の上、改めて大谷御夫婦へ、御依頼被下度お願い申上候。云々」

安達君は両親に丈けは必ず候文で認める。口語体で書いたこともあったが、経験上候文を適当と考えた。元来両親には金の請求以外に余り用がない。外套がボロ/\になって見すぼらしいですから金四十円至急送って下さいと書いてやったら、学生には虚構を申送りて家郷より遊蕩費を徴発する向き往々にして有之候と言って断って来た。兄貴が瞞したものだから、僕までが疑われる。折り返して、外套全く使用に堪えず、新調の上は御参考の為め洋服屋の受取証御覧に入れ可申候間何卒お願い申上候と認めてやったら、今度は直ぐに送って寄越した。それ以来候文の方が成功することを覚えたのである。

外套どころではない。一生の大事だから、故障を言われては困る。「何れ詳しきことは大谷氏より御音信有之ことゝ存申候。先は右まで、早々頓首」

「奥さん、斯う書いて出しますから、明日にも申込んで下さい」

と安達君は手紙を見せた。

「これは少し違っていますわね。私達、お勧めなんかしませんわ」

「お勧めになったじゃありませんか? 奥さんの方から仰有ったんですもの」