Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lesen Sie 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.326 Zeichen · 330 Bildschirme
何方も責任が重い。嫁にくれたでもなし、婿に貰ったでもなしという条件に当て嵌まらない。第三、自分、吉川君、それから瀬戸君。三人が三人ながら一度宛一番を取っている。して見ると夫れ/″\互角の勢いかも知れない。条件は第三までだけれど、もう一つ重大なのがある筈だ。佳子さんのお気に召さなければ、他の条件が揃っていても問題にならない。
それから安達君は佳子さんの面影を思い浮べた。この間三越で出会った折の光景が目に残っている。その後度々研究して見たが、あれは何うしても善意を表白した態度だった。もっと長く話すと宜かったのだが、実に占まったことをした。下司の智恵は後から出るというが、弼君が一緒だったから、弼君を利用すれば、事が足りたのである。
「弼君、屋上へ参りましょうか?」
と誘えば、
「姉さん、屋上へ行って見ましょう」
「厭よ、安達さんが御一緒ですから」
とは佳子さんもまさか仰有るまい。然るにもう帰るところですと言い切ったものだから、丁度降りて来たエレベーターへ不可抗力のように押し込まれてしまった。エレベーターの中は馬で一杯だった。定員を超過していた。但しこれが一頭百円とは有難い。