Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme

Aozora Bunko

正造が大隈重信を大磯の別荘に訪れて、鉱毒談から忽ち例の怒号となって、一座の人々から腕をとって追い出されたのもこの頃のことである。最初のうちは鷹揚な態度で「うむ、うむ」と聴いていた大隈が、自分の出した予防命令を誹謗されて、さすがに色をなして田中の無礼を咎めた。それが正造の心火に油を注ぐ結果になったのである。

正造の信念はあくまで固かった。そうして事ひとたび鉱毒のことになると、元来正直一途で多血な正造は、所信を主張して枉げなかった。自然と周囲から固執を以て見られるようになった。年来の友人知己のうちにも遠ざかる者があった。本年二月頃から漸く獲得して来た三千四千という共鳴者の大部分が、予防命令以後はそれで事件が解決したかのように離れてしまったうえに、今はまた同志も歯の欠けるように減って、本当に一心同体となって働くもの僅かに三四人となった。しかし正造はその孤立のなかで、なおも被害民有志を激励しつつ鉱業停止の一筋につながって請願運動をつづけた。

九月九日の払暁から、関東一帯が暴風雨に襲われた。東京市内でも紀ノ国坂をはじめ各所の並木が将棋倒しにうち倒され、家屋が倒壊して数名の圧死者を出した。