Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme

Aozora Bunko

そのときは仕方ない。そのときこそは、諸君は御随意に出京なさるがよろしい。正造は決して二度と再びお止め申さぬ。いや、いや、お止め申さぬばかりでなく、そのときは、この正造も諸君の先頭に立って、諸君と進退を共にいたします。それまではどうか、諸君が今日死を覚悟されたその命を、しばらく保っていてもらいたい。正造はこれを諸君に誓う。どうか諸君、私のいうことを採用して、今回は多数の入京をやめて、すぐさま帰国して下さい。正造は決して嘘は申しません。申し述べたとおり必ず実行いたします」

感動を抑え抑えて聴いていたらしく、正造の声がぷッつり切れると、急に鋭い泣き声が起った。見ると群集の大半は、顔を蔽うたり、肩をふるわせたり、かがみこんだりして泣いている。正造はその有様にまたも胸をしめつけられる思いで、はらはらと涙を頬に伝えた。座に復そうとして左右を顧みると、さすがに憲兵や警官たちの目にも涙が湛えられていた。

そのとき野口春蔵がつかつかと社殿の階段を登ってきた。

「せっかくのお諭しですが、われわれはすでに覚悟して出てきたものであります。若し入京が許されないとなれば、ここにいて政府の答弁を待ちましょう。