Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme

Aozora Bunko

翌八日からは議会へ提出する質問書の執筆にかかり、九日もそのために徹夜した。

十日に正造が議会へ提出した二通の質問書は、一つは憲政の保護に関するもの、他は「各省官僚の責任を明かにすべき儀に付質問書」というのであった。その日、正造は二冊の冊子を前に並べて、約四十分にわたって説明演説をした。

まず簡単に鉱毒事件の歴史を述べ、日本人の癖として古くなると飽きて顧みない傾向があるが、政治上の問題は左様な軽薄なことではいけないと警告し、

「被害民は二十九年に二度、本年もまた東京へ請願にくりだしてきた。かく度々あることは、大抵感じの鈍い政府でもこれは頭に刻みつけなければならぬ。しかるに、度々国会は解散になる。政府は瓦解する。この間というものは、被害民は拠る所がない。この間は残念ながら無政府同様である。人民の事務を執る政府ではなくて、なにか他のことばかり心配をする政府である。三十年には内閣に足尾銅山鉱毒調査会というものをおき、その命令を十分に実行させたのではあるが、これがいかにも残念なることかな、その効用を為し能わなかったのである。何故ならば、人にたとえてみれば人身が大病になり、或は身体がことごとく腐敗したというときに、ただ一枚の膏薬を貼りつけたようなものである」