Japanische Klassiker mit Furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme
このほか四、五、六、七、八、九月に至るまで、種々草が数かぎりなくござりました。なかにも圃に地ひばり、田で蛭藻など申しまして、もっとも非常の悪草でござりましたが、鉱毒被害のために、影も見えません。筆紙に尽し難し。只今ありますものは、芝と杉菜と申しまする草のみ満々と延びまする」
老人が長い朗読を終ったとき、夜は沈々と更けていた。火鉢の火は灰になり、はじめおとなしく祖父の傍に坐っていた九つくらいの男の子は、いつかその膝に顔を押しつけて寝息をたてていた。
この日、衆議院ではまず東良三郎が立って請願権の蹂躙を難詰した。そのあとをうけて、正二時、正造が今年に入って四度目の登壇をした。
「今日は――亡国に至るを知らざれば即ち亡国――の儀に付質問をなさんとするものであります。政治談のようでございますが、皆この事実の半面は鉱毒事件であって、政治にあらざるものはないのでございます。お叱りのないうちに申すのでございますが、どうか御忍耐を願います。私も一生懸命のつもりでございます。どうか、今日限りでございます。今日の質問は、亡国に至っている我が日本国を救うための演説である。