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Japanische Klassiker mit Furigana

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme

Aozora Bunko

ついで第十五回目の公判の十一月十八日は、小林検事の論告のある日であった。定刻前になると、原田英三郎を除いた五十名の被告が入ってきた。深編笠をとって、老若とりどりの坊主頭がずらりと並んで着席した。いずれも長いあいだの入獄で一層蒼ざめた顔に緊張をみなぎらせつつ、検事の論告いかにと固唾をのんでいた。

検事はまず雲龍寺の騒擾より弁論すべしといって、今鉄平の申立を根拠にして押出しの目的を推論し、「多数が政府にむかって居催促をなし、それでもなお願意の容れられない時は、無政府も同様であるから、古河の家を破壊するのだと公言したということである。政府にむかって破壊的行為に及ぶものとまでは見られないが、無政府云々と公言した以上は、その胸中に危険の念が生じておったことは勿論である。況んや雲龍寺において、死を決するとか、農商務省の門前は墳墓の地なりとか、穏かならぬ演説をしたのは、即ちこれを証するものである」と論断した。

つづいて雲龍寺の状況について述べだしたが、告発状にも予審調書にも、総指揮官、総督、郡監など、あたかも被告たちがそうした役割を設けてことを構えたように虚構されているのを、彼もまたそのまま取りあげて、たとえ兇徒嘯集のためではなくとも、途中官憲の説諭を受けても帰村を肯じない申し合せで予め設けた用意に疑いないと断じた