Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
すると、階段が尽き、二人はしめっぽい土のうえにおりた。
懐中電灯の光でさぐってみると、あたりは、なかなか広い。それだけに、気味の悪さは、一そう加わった。
「おお、あの見当だ。おや、ぽうっとあかりが見えるぞ」
暗い廊下の奥に、穴でもあるらしく、下からぽうっと、光が天井の方へ映っている。
「何の光であろうか?」
新田先生と千二とは、やっと並んで歩けるほどの、狭いその廊下をしのび足で、奥へ前進して行った。
「這って行こう」
先生の注意で、千二も、しめっぽい土の廊下に腹ばった。
ひゅう、ひゅう、ひゅう。
ひゅん、ひゅん、ひゅん。
奇妙な笛みたいな音は、だんだん大きくなって来た。
千二は、その音を聞いているうちに、いつか、どこかで、そのような音を聞いたことがあるような気がして来た。
(はてな! 一度聞いたことがあるようなあの音? どこだったかなあ)
新田先生は、ぐんぐん前進して、ついに腹ばいのまま、穴のふちのところまですすみ寄った。さすがに、これから先は、先生もよほどの覚悟をもってのぞまなければならない。先生は、その覚悟をつけるためか、二、三度大きい息をした後、思い切って、穴の方へそっと頭をさしのべた。