Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
「もう一つ、重大なことを聞かせるつもりで来た!」と蟻田博士は言った。その言葉は、課長の耳に、たいへん無気味にひびいた。
「もし、蟻田博士、お待ちください。もう一つ重大なことと言うのは、一体何ですか」
と、博士のうしろに、おいすがった。
蟻田博士は、課長の手を払って、小ばかにしたような目で、じろりとふりかえったが、そのまま出ていく。
「博士、聞かせてください」
「ふん、聞きたいと言われるか。聞いても、やっぱり信じられまいと思うが――」
と博士はあきらめ顔で、
「こういう謎がおわかりかな。近く地球の上では、『暦がいらなくなる日が来るであろう』どうじゃ、おわかりかな」
(近く地球の上では、暦がいらなくなる日が来るであろう)
蟻田博士は、みずから、これが謎の言葉だと言って、大江山課長にぶっつけた。
課長は、もちろん面くらった。
(ふむ、「近く地球の上では、暦がいらなくなる日が来るであろう」ううむ、はてな!)
蟻田博士は、課長が困った顔をしているのを見ると、それ見たかと言わぬばかりに、にやりと笑って、部屋を出ていった。
課長は、もうその後を追おうとはしなかった。
「はてな、どういう意味かしらん」