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Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

私は、あの時、火星のボートの着陸するすぐそばにいたのですよ」

と、新田先生は、手みじかに、昨夜からの出来事を話した。

「ふうん、それはたいへんなことだ。あまり深い山奥のことだから、我々の目には、それほどたいへんなものに見えなかったんだ。よろしい、総監に報告をして、すぐさま手配をしましょう」

「まあ、課長、待って下さい。火星のボートを駆りたてるのも大切なことですが、それと同時に、丸木隊の火星人が、人間に変装して、もうすぐ、そちらへやって行くと言っていましたから、用心して下さい」

「何です、その丸木隊というのは」

「人間をさらって、火星へつれて行こうというのです」

「えっ、それはほんとうかね?」

丸木隊の火星人が、東京方面へも出て来て、人間狩をするであろうという新田先生の報告は、大江山課長を大変おどろかせた。課長は、はじめのうちはなかなかこれを信じようとはしなかったが、先生が、変話機を使って、親しく丸木の命令するのを聞いたと話をすると、

「ふうむ。そういうことなら、火星人は、本気でやるつもりだな。そういうらんぼうなことは、許しておけない。にくむべき火星人だ」

と、大江山課長は、机を叩いておこり出した。