Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
ひゅう、ひゅう、ひゅう。
ぷく、ぷく、ぷく、ぷく。
火星人のつれが二人いた。
この二人は、仲間を助けたいと思って、何とかしようと手を出すのであるが、上の火星人があばれるのでどうにもならない。
その中に、宙づりになっていた火星人の足が、つけ根のところからぽろりと落ちた。
「あっ、足がぬけたぞ」
陸橋の上の小学生は、一生懸命に力を入れてひっぱっていたので、宙づりの火星人の足がぬけたと同時に、力があまって、どうんと後へ尻餅をついた。しかし、彼らは大事の綱だけは、手からはなさなかった。
綱は、ぴんとはりきった。
綱の先のわなは、足のない火星人の胴から上に動いて、首にひっかかった。ところが、あいにく、そこに橋桁があったものだから、火星人の首は、その下にはさまってしまった。小学生たちは、そんなこととは知らないで、とび起きると、力をあわせて、また綱をううんと引いたので、とたんに、火星人の首がぽろりともげ、胴だけが下に落ちてころげはじめた。
火星人の足がもげ、首がもげ、そうして、もちろん帽子もマントも、どこかへ飛んでしまい、まるでドラム缶のような形をした火星人の胴だけが、ころころところげ出したのであった。