Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
そうして、そこにもう一つの不思議なものがころがっていた。
戦車が火星人の胴中をばらばらにこわしてしまって、その上を通り過ぎたあとに、瓦のような厚みを持ち、そうして瓦のように青黒い破片があたりに飛びちり、そうして、その外にもう一つの不思議なものがころがっていたと言うが、その不思議なものとは、一体何であったろうか。
それは全くえたいの知れないゴム製のたこのようなものであった。しかし決して、たこではなかった。その色はへんに青く、その大きさは、大きなゆでだこぐらい――つまり、大きな猫か、中ぐらいの犬ほどの大きさしかなかった。
(ああ、何だろう、あそこにころがっているものは?)
と、そばにいた人々は、不思議に思って、こわごわその方を見つめていると、そこへ一匹の白っぽい大きな犬が飛出して来て、あっと言う間に、その不思議なゴムだこ――とでも言う外言いようがないが、そのゴムだこに、ぐわっとかみつくと、口にくわえたまま、向こうへ走って行った。
「あっ、あの犬を、追いかけろ」
やっと駈けつけた小学生の一団も、犬が不思議なものをくわえて行くのを見た。
「何かくわえて行ったぞ」