Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
(火星なんぞへ行くものか!)
と、蟻田博士は、はっきり言った。
「じゃ博士は、どこへ行かれるのですか。まさか四月四日に、この地球の上にとどまっていて、地球人類と共に死滅せられるわけではないでしょう」
と、新田先生はつっこんだ。
「ふん、わしの心はきまっている。しかしそれをお前に話をするわけにはいかん」
「なぜ、話して下さらないのですか」
新田先生は不満であった。
「わしは、そのような大切な計画を、誰にも知られたり、じゃまされたりしたくないのだ。何しろ、四月四日の大危難を切りぬけるのは、なまやさしいことではないからのう」
博士はため息をついた。
蟻田博士にとっても、モロー彗星の衝突事件は、たいへん困ったことらしい。新田先生は、これ以上博士をときふせることが出来なくなって、口をつぐんで、少しうつ向いた。
「ほう、ほう、ほう」
博士は、奇妙な笑い声を立てた。
「何だ、お前はいやにしょげてしまったじゃないか。若い者のくせに、そんなことでどうなるのか」
「ですが、博士。博士のお言葉は、私から元気をうばい取ってしまいます」
「誰でも、最後まで勇気が必要だ。わしを見ろ。この通りの老人だが、どんな時にも、勇気をうしなわないで、たたかって来た。