Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
「……この上は皆で、こいつにとびつくのだ。失敗したら、次は体あたりだ。とびついたら放すな」
と、先頭に立ってさけんでいる声に、新田先生は聞きおぼえがあった。
「おい、いいか。突撃用意! 一、二、三! 突込め!」
号令一下、わあっと、警官隊は剣や棒をふりかざして、火星人をめがけてうちこんでいった。
ぷくぷく、ぷくぷく。
火星人は妙なうなり声をあげて、一歩うしろへさがる。そこへ警官隊は、どっと、とびこんでいったのだ。
それがはじまりで、あとは、ものすごい格闘がはじまった。あっと言う間に、警官の一人は、空中たかくほうり上げられた。他の一人は立木に、いやと言うほどたたきつけられた。勇敢にも火星人にとびついていった警官たちは、ことごとく火星人のために、あべこべにやっつけられてしまった。全く、おどろくべき火星人の大力であった。
火星人の大力! それは警官隊もよく知っていたのだ。しかし警官隊は、市民たちを守るその職責のため、死を覚悟してこの大敵に向かって、とびこんでいったのだ。
「おい、がんばれ。死んでも一歩も引くな!」
警官隊長らしいのが、金切声で叫んでいる。しかし部下の多くは深い傷を受けて、地上に倒れてしまった。