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Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

ここに図面がある。ここのところだ」

先生は、図面を持って、操縦室よりも先の方にある部屋を開いた。

(冷却管の故障だ)

と、蟻田博士は、言うのであった。

新田先生は、ほんとうに、そうかしらと、うたがいながら、図面を片手に機械室の中をのぞいた。そこは、せまいところへ、ごてごてと機械がならんでいて、電線やパイプが、まるではらわたのように壁や天井を、いっぱいにはいまわっていた。

新田先生は、冷却管は、どこであろうかと、機械の間を見廻した。

そのとき、先生は、

「おやっ」

と、さけんだ。

「だれか、寝ている。人間だ!」

先生は、機械のうしろに、せなかを円くして、たおれている人間を発見して驚いた。

だれであろう? 何者であろうか?

先生はちょっと尻ごみしたが、やがて、勇気を出して、その寝ている男をひきおこしてみた。

「ああ、千二くんじゃないか!」

先生は、びっくりして大きな声を出した。意外にも意外!

この思いがけない大空艇の客は、彼の教え子の千二だったのである。

千二少年といえば、彼は、火星兵団の丸木につかまって、ながいこと捕虜になっていた。丸木は、少年が逃出さないようにと、電気帽をかぶせておいた。