Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

と、左の方を指さした。

見たところ、ちゃんと月の形をしている。それが、はじめの月と反対の方向に、ぐんぐんとまわりだしたのである。

「ああ、あれも、火星の月だ。小さい方の月だ」

「えっ、小さい方の月? すると、火星には、大きい方の月もあるのですか」

千二は、ますます不思議そうな顔であった。

「そうなんだ、千二君。君は、火星に二つの月が、ついてまわっていることを、知らなかったのかねえ」

「二つの月ですって。お月さまは、一つだけのものだと思っていました。火星には、月が二つもあるのですか」

「そうだよ。小さい月がデイモス、大きい方の月がホボス、そういう名なんだ」

「へんな名前ですね。一度じゃあ、おぼえられないや」

と、千二は、首をふった。

「デイモスにホボスだよ」

「あっ、先生、こっちの大きいお月さまは早いですね。もう、あんなに動きましたよ」

「そうだ。ホボスの方は、たいへん早くまわるのだ。一日のうちに、火星のまわりを三回ぐらいまわるのだ。デイモスの方は、一日では火星のまわりを、まわりきらないのだ。三十時間しないと、一回分まわらないのだよ」

「火星って、実に不思議な国ですね。