Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
先生と千二は、博士にならって、ものものしいすがたになった。
(こんな重いものを着て、どうなるであろうか。重すぎて歩けないであろう。これで千メートルも歩けばへとへとになるであろう)
千二は、はじめ、そう思っていた。
ところが、不思議なことに、それを着てみると、思いのほか軽かった。
「おや、不思議だ。これは、みんな紙で出来ているのかしら」
まさか、紙で出来ているとは思わなかったけれど、思いのほか、たいへん軽いのであった。それをからだにつけて歩いてみても、平気であった。
博士は、千二が感心しているのを聞いて、
「それは、軽いのがあたりまえだ」
「へえ、なぜかしら」
「それは、つまり、重力というものが、火星の上では減るからじゃ。地球の重力よりも、火星の重力の方が軽いのじゃ。だから、火星の上では、ものが軽くなったような気がするのじゃ」
「はあ、そうですか」
すると、新田先生が、
「そういえば、このごろなんだか、からだが軽くなって、ふわりと飛べそうな気持がすることがあるのですが、重力が軽くなったせいですね。うっかりしていて、それを忘れていましたよ」
と言った。
「今ごろ気がつくようでは、たよりがないねえ」