Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
口よりすこし下のところに、へそみたいなものがあるだろう。この穴にあてればいい。そうして、口で、ぷうとふけば、ふき矢は、ちゃんとあたりまえに、とんでいくのだ。わけなしのことだよ」
「ああ、そうですか。なるほど、この穴ですね」
と、千二は、かぶとの下についている、へそのような穴に、さわってみた。
「しかし、博士。こんなところに、穴があいていると、かぶとの中の酸素が、みんな外にもれてしまいませんか。また、外から、火星の空気がはいって来ませんか」
「それは大丈夫だ。人間の心臓に、べんというものがついている。そのべんは、一方からは通るけれども、その反対の方向からは、通らないのだ。これをべんといって、心臓だけではなく、世の中にある機械にも、べんのはたらきをするものが、よくつかわれている。このかぶとの中につけてあるのは、つよい特殊ゴムでできたべんである。だから、お前のいうしんぱいはないよ」
と、博士は、べんのしかけを説いた。
67 出陣
「カリン岬が見えました」
と、ロロ公爵が、博士のところへ知らせて来た。
「もう見えますか。おい、新田、操縦室へ来い」
「はい」
千二も、あとからついていった。