Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
人間どもは、日ごろこの宇宙の中で、一等えらいもののように思っていたろうが、これで、いかに弱いものだか、わかる日が来るのじゃ。全く、気の毒みたいなものじゃ」
と、蟻田博士は、自分だけは人間でないような口ぶりであった。
新田先生はそれを聞いて、いやになってしまった。自分の足の下にふまえている地球が、こわれてしまうなんて、とんだことになったものである。しかも、その地球がこなごなにこわれることを、じっと見ながら死んでいくのだ。なんという恐しいことであろうか。
(全く、こうなると、人間というものの力は、ずいぶん小さいものだ。蟻が人間の指の下で、おしつぶされるよりも、もっと簡単に、人間たちは、モロー彗星の衝突で、みな殺しにされてしまうのだ。ああ、なんというみじめな人間の力であろうか」
新田先生は、心の中で、泣きの涙になっていた。
「さあ、そうなると、わしも、新しい仕事が出来て、いそがしくなったぞ」
と、蟻田博士は、手を後に組んで、落着かない様子で、部屋をあちこちと歩き廻る。
「まず、第一に用意しておかなければならないことは、地球の最期を映画にうつして、後の世まで残しておくことじゃ。