Japanische Klassiker mit Furigana
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てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Lesen Sie 照葉狂言 (てりはきょうげん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.730 Zeichen · 100 Bildschirme
」
「何ですか存じませんが、小稲さんのいいますとおり、若お師匠様、おめでとうございます。」
傍より小幾がいう。小松がまた引取りて、
「私もお祝い申しますわ。」
「それでは私も。あの、若お師匠様おめでとう存じます。」
小親は取巻れてうろうろしながら、
「お前達は何をいうのだ。」
「何でも、おめでたいに違いませんもの。」
「姉さん、何なの、どうしたの。」
と差出でて、しのぶの問いければ、小稲は静に頷きて、
「お前は嬰児だから解るまいね、知らない道理だから言って聞かせよう、あのね、若お師匠様にね、御亭主が出来たの。」
大勢、
「おやおやおやおや。」
小親は顔を赧らめたり。
「知らないよ!」
小稲また立懸り、
「お秘し遊ばしても不可ません。そうして若お師匠様、あなたもうお児様が出来ましたではございませんか。」
「へい。」
「何を言うのだね。」
「争われませんものね。もうおなかが大きくおなり遊ばしたよ。」
「む、これかえ。」と俯向きて、胸を見て、小親は艶麗に微笑を含みぬ。
一同目を着け、
「ほんにね。おやおや!」
「だから、お芽出たかろうではないの。」
「そして旦那様はどなたでございます。